洗濯乾燥機 電気代 方式別|水道代も1回で比較
結論
洗濯〜乾燥1回の電気代+水道代はヒートポンプ式ドラム約39〜53円、ヒーター式ドラム約73〜78円、縦型約96円。毎日なら年1.6万〜2.1万円の差も。
秋から冬は洗濯物が乾きにくく、「乾燥まで洗濯機に任せると電気代はいくらかかるのか」「ヒートポンプ式とヒーター式でどれくらい違うのか」が気になる時期です。結論から言うと、差を生むのは乾燥の方式で、同じ洗濯乾燥機でも1回あたりの費用は2倍以上開きます。この記事では特定の製品をすすめるのではなく、パナソニックと日立の公式ページに載っている仕様の数値を並べ、同じ単価で計算しました。確認日は2026年10月19日です。
比較の前提
- 数値の出どころ:各メーカーの公式仕様表・比較ページにある「定格洗濯〜乾燥時(標準コース)」の消費電力量と標準使用水量です。日本電機工業会の自主基準で測った値で、実際の衣類の量や室温で増減します
- 単価:電気31円/kWh(家電公取協の目安単価)、水道・下水道262円/m³(日本電機工業会調べ、内訳は水道137円・下水道125円)。いずれも税込で、メーカーが計算に使っている単価と同じです
- 乾燥容量がそろっていない:機種によって乾燥できる量が4.5〜7kgと違うため、表に「乾燥容量1kgあたり」の費用も載せています
洗濯〜乾燥1回あたりの電気代・水道代
| 機種(方式・乾燥容量) | 消費電力量 | 使用水量 | 電気代 | 水道代 | 合計 | 1kgあたり | 目安時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| パナソニック NA-LX129F(ヒートポンプ式ドラム・6kg) | 約800Wh | 約55L | 約24.8円 | 約14.4円 | 約39円 | 約6.5円 | 約98分 |
| 日立 BD-SVX120P(ヒートポンプ式ドラム・6kg) | 約990Wh | 約64L | 約30.7円 | 約16.8円 | 約48円 | 約7.9円 | 約85分 |
| 日立 BD-STX130P(ヒートポンプ式ドラム・7kg) | 約1,150Wh | 約65L | 約35.6円 | 約17.0円 | 約53円 | 約7.5円 | 約93分 |
| 日立 BD-CX100P(ヒーター式ドラム・水冷除湿・5.5kg) | 約1,590Wh | 約90L | 約49.3円 | 約23.6円 | 約73円 | 約13.2円 | 約145分 |
| パナソニック NA-SD10UB(ヒーター式ドラム・排気・5kg) | 約1,980Wh | 約65L※ | 約61.4円 | 約17.0円 | 約78円 | 約15.7円 | 公式で確認 |
| 日立 BW-DX100M(縦型・ヒーター式・水冷除湿・5.5kg) | 約2,030Wh | 約126L | 約62.9円 | 約33.0円 | 約96円 | 約17.4円 | 約195分 |
※NA-SD10UBの使用水量は、パナソニックが公表している「1日1回・6年間の水道代37,300円」から逆算した値です。
ヒートポンプ式は、湿った空気を除湿したあとの熱を乾燥に使い回すため、ヒーターで空気を温める方式より消費電力量が少なくなります。同じ乾燥容量1kgあたりで比べると、ヒートポンプ式のドラムは約6.5〜7.9円、ヒーター式のドラムは約13〜16円、縦型は約17円で、おおむね2倍以上の差です。
水道代にも差があります。冷却水で湿気を取る「水冷除湿」の機種は、乾燥中にも水を使うため、縦型のBW-DX100Mは洗濯〜乾燥で約126Lと、ヒートポンプ式の約2倍です。パナソニックのNA-SD10UBは湿った空気を外に出す排気タイプで、乾燥時の使用水量はゼロとされていますが、そのぶん運転中は換気が必要です。
毎日・週3回使った場合の年間の目安
1回あたりの合計に回数を掛けた単純計算です。
| 機種(方式) | 毎日1回(年365回) | 週3回(年156回) |
|---|---|---|
| NA-LX129F(ヒートポンプ式ドラム) | 約14,300円 | 約6,100円 |
| BD-SVX120P(ヒートポンプ式ドラム) | 約17,300円 | 約7,400円 |
| BD-STX130P(ヒートポンプ式ドラム) | 約19,200円 | 約8,200円 |
| BD-CX100P(ヒーター式ドラム) | 約26,600円 | 約11,400円 |
| NA-SD10UB(ヒーター式ドラム) | 約28,600円 | 約12,200円 |
| BW-DX100M(縦型・ヒーター式) | 約35,000円 | 約15,000円 |
毎日乾燥まで使う家庭では、ヒートポンプ式のドラムと縦型の差が年間約1.6万〜2.1万円になります。乾燥を週に数回しか使わないなら差は年間数千円に縮まるため、本体価格や設置スペースとのバランスで考える余地が大きくなります。
省エネコースを使うとどれくらい下がるか
ヒートポンプ式の一部機種には、時間をかけて電力量を抑えるコースがあります。
| 機種 | 標準コース | 省エネコース | 1回の電気代の差 |
|---|---|---|---|
| NA-LX129F | 約800Wh・約98分 | 約620Wh・約165分 | 約5.6円 |
| BD-SVX120P | 約990Wh・約85分 | 約600Wh・約170分 | 約12.1円 |
| BD-STX130P | 約1,150Wh・約93分 | 約670Wh・約200分 | 約14.9円 |
運転時間はほぼ2倍になりますが、夜間や外出中に回せるなら、毎日使って年間約2,000〜5,400円の節約になります。
洗濯だけならドラム式と縦型の差は水道代
乾燥を使わない場合、電気代はほとんど変わりません。パナソニックの12kgモデル同士の公表値では、ドラム式NA-LX129Fが約68Wh・約83L、縦型NA-FA12V6が約70Wh・約139Lで、1回の電気代はどちらも約2.2円、水道代はドラム式約22円・縦型約37円です。毎日洗濯だけをすると、水道代で年間約5,400円の差になります。水道料金は自治体で違うので、自分の地域の単価に置きかえて考えてください。
部屋干しや衣類乾燥除湿機と比べるときの考え方
洗濯乾燥機のほかに、衣類乾燥除湿機で部屋干しする方法もあります。方式ごとの電気代は衣類乾燥除湿機の電気代の比較で整理しています。電気代は「消費電力量(kWh)×単価」で自分の契約に置きかえられ、考え方は暖房器具の電気代の比べ方と同じです。水道代を含めた家事全体のコストは食洗機と手洗いのコスト比較も参考になります。
購入前に確認したいこと
- 仕様表の「洗濯〜乾燥」の消費電力量と使用水量:洗濯だけの数値と混同しないようにします
- 乾燥容量:洗濯容量の約半分のことが多く、1回で乾かせる量が足りないと回数が増えます
- 設置寸法:ヒートポンプ式は奥行が大きい傾向があり(例:BD-STX130Pは奥行720mm、BD-CX100Pは645mm)、置けるかどうかが先に決まることもあります
- 乾燥フィルターの手入れ:ほこりがたまると乾燥効率が落ちるため、メーカーの手入れ方法を確認します
- 買い替え時の処分費:洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です。費用の仕組みは家電4品目の処分方法と費用の仕組みをご覧ください
- 年間消費電力量の読み方:ラベルの星と年間の目安電気料金は統一省エネラベルの見方で整理しています
本体価格は販売店や時期で大きく変わるため、この記事では載せていません。
よくある質問
Q. ドラム式洗濯乾燥機で乾燥まですると1回いくらですか?
メーカー公表の消費電力量と使用水量から計算すると、ヒートポンプ式で電気代と水道代の合計が約39〜53円、ヒーター式で約73〜78円です(電気31円/kWh、水道・下水道262円/m³)。
Q. 縦型洗濯乾燥機の乾燥は電気代が高いですか?
日立BW-DX100Mの公表値(洗濯〜乾燥約2,030Wh・約126L)では、1回の電気代が約63円、水道代を含めて約96円です。ヒートポンプ式のドラムより1回あたり約43〜57円高くなります。
Q. 省エネコースは電気代がどれくらい安くなりますか?
公表値では1回あたり約5.6〜14.9円安くなります。そのかわり運転時間は約165〜200分と、標準コースの約2倍になります。
出典(メーカー公式、2026年10月19日確認)
- パナソニック「洗濯機の性能で何を重視する?」(洗濯時・洗濯〜乾燥時の電気代と水道代の比較)
- パナソニック「ドラム式と縦型 乾燥機能の違い」
- パナソニック「洗濯乾燥機 電気代+水道代シミュレーション」
- パナソニック「SDシリーズ特長:低温風パワフル乾燥」
- 日立「洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-STX130P 仕様」
- 日立「洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-SVX120P 仕様」
- 日立「洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-CX100P 仕様」
- 日立「タテ型洗濯乾燥機 BW-DX100M 仕様」
- 日立グローバルライフソリューションズ ニュースリリース「コンパクトサイズのドラム式洗濯乾燥機『ビッグドラム』を発売」(2026年4月15日、PDF)
- 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q&A」Q7 電力料金の目安単価