統一省エネラベル 見方|星の数と年間電気代
結論
星は5.0〜1.0の41段階で、電気代の目安は1kWh=27円で計算した値です。比べるときは同じ区分・容量でそろえ、実際の単価で再計算します。
家電売り場で見かける「統一省エネラベル」は、製品の省エネ性能を一目で比べられるように作られた表示です。ただ、星の数と「年間の目安電気料金」をどう読めばよいか、わかりにくいという声も聞きます。この記事では、経済産業省・資源エネルギー庁が公開している情報をもとに、ラベルの見方と、購入前の比べ方を整理します。特定の製品や店舗は取り上げません。確認日は2026年10月12日です。
ラベルに載っている情報
統一省エネラベルは、省エネ法のトップランナー制度で定められた省エネ基準を、小売事業者がわかりやすく表示するものです。照明器具、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、電気便座、テレビ、エアコン、温水機器に、それぞれのラベルがあります。
| 表示 | 内容 |
|---|---|
| 多段階評価点(星の数) | 製品の省エネ性能を5.0〜1.0の41段階で表示 |
| 省エネ性マーク | 省エネ基準を達成していれば緑色、未達成ならオレンジ色 |
| 省エネ基準達成率(%) | 省エネ基準をどの程度達成しているかを%で表示 |
| 年間消費電力量など | 品目ごとの指標(冷蔵庫・テレビはkWh/年、エアコンはAPFなど) |
| 年間の目安電気料金(円) | 年間消費電力量に27円/kWhを掛けた値 |
以前は基準達成率に応じて5段階の星を決めていましたが、現在は機器や区分が異なる場合でも比べられるよう、製品の省エネ性能そのものを基準に星を算出する方式に変わっています。
星の数を読むときの注意
星は、出荷数量が多い区分の省エネ基準に対する比率をもとに算出されます。たとえば冷蔵庫は、定格内容積375L以下の区分の基準が、星の算出に使われます。
一方で、省エネ基準達成率は区分ごとの基準に対する数値です。公式ページでは、冷却方式や容積など区分が同じなら、達成率が高いほど省エネ性が優れていると説明しています。区分が違う製品の達成率を、そのまま比べてはいけません。
品目ごとの見るべき指標
ラベルの数値は、品目によって見方が少し違います。
- 冷蔵庫・冷凍庫・テレビ・電気便座:年間消費電力量が小さいほど、年間の目安電気料金が安くなります。冷蔵庫は、インバータ制御や真空断熱材を導入した製品で省エネ性が高いと、公式ページに説明されています
- エアコン:APF(通年エネルギー消費効率)が大きいほど、省エネ性能が優れています
- 共通:冷房能力や容積などの区分が同じなら、省エネ基準達成率が高いほど省エネ性に優れています
品目ごとの電気代の試算は、別の記事に分けています。冷蔵庫は容量別の電気代、テレビは画面サイズ別の電気代、温水洗浄便座は貯湯式と瞬間式の電気代、エアコンの暖房は1時間あたりの電気代です。
年間の目安電気料金の前提条件
目安電気料金は、品目ごとの標準的な使い方を前提にしています。
| 品目 | 主な前提条件 |
|---|---|
| テレビ | 1日あたり約5.1時間の使用 |
| 照明器具 | 1日あたり約5.5時間の点灯 |
| 電気便座 | 4人家族で1日16回使用 |
| 電気冷蔵庫 | 周囲温度32℃と16℃など、標準的な使用実態 |
| エアコン | 東京がモデル。冷房27℃・暖房20℃、6:00〜24:00の18時間運転 |
電気温水機器は、東京・大阪の外気温度で4人世帯を想定し、単価は寒冷地仕様以外で23円/kWhです。いずれも、実際の電気料金は使用条件や電力会社で異なると、公式ページに書かれています。
エアコンは地域係数で見直す
エアコンの目安料金は東京がモデルです。公式ページには、ラベルの年間の目安電気料金に地域係数を掛けると、地域ごとの目安が計算できると書かれています。
| 地域 | 係数 | 地域 | 係数 |
|---|---|---|---|
| 札幌 | 3.1 | 名古屋 | 1.2 |
| 盛岡 | 2.4 | 大阪 | 1.1 |
| 仙台 | 1.6 | 福岡 | 1.0 |
| 東京 | 1.0 | 熊本 | 1.1 |
計算例(数字は説明用の仮の値)
ラベルの年間目安電気料金が20,000円のエアコンは、札幌では20,000円×3.1=62,000円、仙台では20,000円×1.6=32,000円が目安です。同じ製品でも、地域で大きく変わることがわかります。
自分の電気料金で計算し直す
ラベルは27円/kWhで計算されています。契約している電力会社の単価は、検針票や契約内容で異なります。比べるときは、次の式で自分の単価に置き換えます。
年間消費電力量(kWh/年)×自分の電気料金の単価(円/kWh)
たとえば年間消費電力量が300kWhの冷蔵庫は、27円なら8,100円、30円なら9,000円です。これも説明用の仮の数字です。
購入前のチェックリスト
- 比べる製品は、同じ品目で容量や能力をそろえる
- 星の数と、年間消費電力量(またはAPF)を両方見る
- 年間の目安電気料金を、自分の単価と地域で換算する
- 本体価格との差額を、使う年数で割って考える
- 設置場所や使う頻度が標準条件と違うかを確認する
よくある質問
Q. 星が多いほど必ず電気代が安くなりますか?
星は省エネ性能の指標です。ただ、公式ページによると、テレビは画面が大きくなるほど、冷蔵庫は容積が大きいほど、年間消費電力量が大きくなる傾向があります。容量や能力が近い製品どうしで、年間消費電力量や目安電気料金を比べます。
Q. 目安電気料金は実際の電気代と同じですか?
同じではありません。27円/kWhと標準的な使い方で計算した値です。実際の電気料金は、使用条件や電力会社によって異なります。
Q. ラベルを置いていない場合や、表示スペースが狭い場合は?
表示スペースが限られる場合は、星の数だけを表示した「ミニラベル」が使われます。詳しい数値は、カタログや製品ページで確認します。