エアコン 電気代 暖房 1時間|ヒーター比較
結論
1時間の電気代は消費電力(kW)×31円が目安。1,200Wのヒーターは約37円、2.8kWエアコンの暖房は東京モデルの平均で1時間約6.5円です。
寒くなると、エアコン、電気ストーブやセラミックファンヒーター、こたつ、電気毛布など、どの暖房器具を使うと電気代が安いのかが気になります。この記事では、特定の製品をすすめるのではなく、消費電力×使用時間×電気料金の単価という共通の式で、自分で比べられるように整理します。数値は公的機関・業界団体の公開情報で確認したものだけを使い、確認日は2026年10月14日です。
この記事は、エアコン・電気ヒーター・こたつの電気代を同じ計算式で横並びにするものです。暖房を家計全体のどの支出と比べて先に見直すかは、くらしの節約ノートの冬の暖房費を抑えるコツで扱っています。
比較のしかたと前提
- 単価は31円/kWh(税込):全国家庭電気製品公正取引協議会(家電公取協)が定める目安単価で、2022年7月22日に改定された値です。カタログの電気代の目安にも使われています
- 実際の単価は契約で変わります:電力会社や料金プラン、燃料費調整額、再エネ賦課金で変わるため、正確に知りたい場合は検針票の単価で計算し直します
- 製品の数値は仮の値です:ヒーターなどの消費電力は機種で異なるため、表の数値は説明用です。実際は本体の表示や取扱説明書で確認します
電気代の計算式
1時間あたりの電気代は、次の式で求めます。
消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×単価(円/kWh)
たとえば消費電力1,200Wの機器を1時間使うと、1.2kW×1時間×31円=37.2円です。
消費電力別の電気代早見表
31円/kWhで計算した目安です。1か月は1日8時間×30日としています。
| 消費電力 | 1時間 | 1日8時間 | 1か月(8時間×30日) |
|---|---|---|---|
| 30W | 約0.9円 | 約7円 | 約223円 |
| 100W | 3.1円 | 約25円 | 744円 |
| 300W | 9.3円 | 約74円 | 2,232円 |
| 600W | 18.6円 | 約149円 | 4,464円 |
| 1,000W | 31円 | 248円 | 7,440円 |
| 1,200W | 37.2円 | 約298円 | 8,928円 |
暖房器具のタイプ別の見方
| タイプ | 暖まり方 | 消費電力の見方 |
|---|---|---|
| エアコン | 部屋全体の空気を暖める | 運転状況で変わるため、統一省エネラベルの期間消費電力量やAPFで比べる |
| 電気ストーブ・セラミックファンヒーター | 近くをすぐに暖める | 「強」「弱」ごとの消費電力が表示どおりにかかると考えて計算する |
| こたつ・電気カーペット・電気毛布 | 体に近い範囲を暖める | 温度調節で通電が止まる時間があるため、表示の消費電力より少なくなることがある |
エアコンのAPF(通年エネルギー消費効率)は、1年間に必要な冷暖房能力を、エアコンが消費する電力量で割った値です。APFが大きいほど、少ない電力で多くの冷暖房ができます。こたつ・電気カーペット・電気毛布の1時間あたりの公表値は電気毛布とホットカーペットの電気代に、サイズと温度設定別に並べています。
エアコンの暖房は期間消費電力量で比べる
資源エネルギー庁の省エネ型製品情報サイトのパンフレットには、冷暖房兼用・壁掛け形の代表機種の平均値(省エネ性能カタログ、2024年)が載っています。暖房期間消費電力量は東京がモデルで、暖房期間は11月8日〜4月16日、室温20℃、1日18時間運転が前提です。
| 代表機種(冷房能力) | 暖房期間消費電力量 | 31円/kWhでの目安 | 1日あたり(160日) | 1時間あたり |
|---|---|---|---|---|
| 2.8kW | 607kWh | 約18,800円 | 約118円 | 約6.5円 |
| 4.0kW | 944kWh | 約29,300円 | 約183円 | 約10.2円 |
1時間あたりは、1日の金額を18時間で割った平均です。立ち上がりや外気温が低い日は、これより多くかかります。寒い地域では、ラベルの目安に地域係数を掛けて考えます。係数の一覧は統一省エネラベルの見方にまとめています。
ひと冬(160日)の試算例
| 使い方(仮の条件) | 電力量 | 電気代の目安 |
|---|---|---|
| 2.8kWエアコン(東京モデル、1日18時間) | 607kWh | 約18,800円 |
| 1,200Wのヒーターを1日3時間 | 576kWh | 17,856円 |
| 600Wのヒーターを1日3時間 | 288kWh | 8,928円 |
| 100Wの足元暖房を1日5時間 | 80kWh | 2,480円 |
1,200Wのヒーターを1日3時間使うだけで、エアコンを1日18時間使う目安とほぼ同じになる計算です。部屋全体はエアコン、短時間や足元だけは小型の器具、と使い分けると比べやすくなります。
設定温度と使用時間を見直したときの効果
同じパンフレットでは、外気温度6℃のときにエアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にすると(1日9時間)、年間53.08kWhの省エネになるとされています。暖房を1日1時間短縮した場合(設定温度20℃)は、年間40.73kWhです。資料の金額は約1,430円と約1,100円で、31円/kWhで計算し直すとそれぞれ約1,650円、約1,260円です。
環境省は、冬の室温20℃を推奨しています(設定温度ではありません)。また、設定温度を1℃緩和すると暖房時の消費電力量は約10%削減されると見込まれていると説明しています。
2026年度の電気料金で押さえておくこと
- 再エネ賦課金:2026年度は4.18円/kWhで、2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用されます(2025年度は3.98円/kWh)。経済産業省は、月400kWh使う世帯で月額1,672円と示しています
- 政府の料金支援:2026年7月〜9月使用分は、低圧で7月・9月が3.5円/kWh、8月が4.5円/kWhの値引きでした。2027年1月以降の支援は、確認日時点の支援ページに案内がなかったため、公式で確認してください
エアコンを買い替える場合は、古いエアコンの処分費用も見込みます。手順は家電4品目の処分方法と費用の仕組みで整理しています。
比べる前のチェックリスト
- 本体の表示や取扱説明書で「強」「弱」の消費電力を確認する
- 1日の使用時間と、ひと冬に使う日数を見積もる
- 検針票の単価(請求額÷使用量でもおおよそわかる)に置き換えて計算する
- エアコンは同じ冷房能力どうしで、期間消費電力量を比べる
よくある質問
Q. エアコンと電気ストーブは、どちらが電気代が安いですか?
部屋全体を長時間暖めるなら、エアコンのほうが安くなりやすいです。この記事の試算では、2.8kWの代表機種の平均は1時間約6.5円で、1,200Wのヒーターは1時間37.2円でした。ただし、短時間だけ足元を暖めるなら、小型の器具のほうが安く済むこともあります。
Q. 31円/kWhで計算してよいですか?
目安としては使えます。31円/kWhは家電公取協の目安単価で、実際の単価は契約している電力会社やプランで異なります。
Q. この冬も電気代の補助はありますか?
2026年10月14日時点で、資源エネルギー庁の電気・ガス料金支援のページに、2027年1月以降の値引きの案内はありませんでした。最新の情報は、同ページなどの公式発表で確認してください。