電気ケトル 電気ポット 電気代|1日の湯量で比較
結論
1Lを沸かす費用はケトルもやかんも約3.4円。ポットは保温込みで1日約17〜45円で、1日に使う湯が約5〜11L未満ならケトルが安くなります。
寒くなると温かい飲み物や湯たんぽでお湯を使う回数が増え、「電気ケトルと電気ポットはどちらが電気代が安いのか」が気になります。結論は1日に使うお湯の量で決まります。この記事では特定の製品をすすめるのではなく、ティファール・象印・タイガーの公式ページで公表されている消費電力量と沸騰時間を並べ、31円/kWh(家電公取協の目安単価、税込)で計算しました。確認日は2026年10月18日です。
比較の前提
- 電気ケトル:ティファールの公表値(1Lは「ジャスティン プラス ロック 1.0L」、カップ1杯140mLは「アプレシア ロック 0.8L」などの計測値)。水温・室温は23℃です
- 電気ポット:メーカーが仕様表に載せている「1日あたりの消費電力量」。日本電機工業会の自主基準(室温23℃、湯沸かし2回/日、再沸とう1回/日、90℃で23時間保温)で測った値で、沸かす電気と保温の電気の両方が入っています
- ガスのやかん:ティファールが東京ガスの情報サイトから引用している値です
実際の電気代は契約の単価、季節の水温、保温温度で変わります。表は同じ条件で比べた目安として見てください。
1回あたりの費用と時間
| 器具 | 1Lを沸かす時間 | 1Lを沸かす費用 | カップ1杯(140mL) |
|---|---|---|---|
| 電気ケトル(1,250W) | 約5分15秒 | 約3.35円 | 約68秒・約0.73円 |
| ガスのやかん | 約7分30秒 | 約3.36円 | 約2分30秒 |
| 電気ポット | 約9分 | 保温込みの1日単位で比較(下の表) | 公表なし |
1Lを1回沸かすだけなら、電気ケトルとガスのやかんの費用はほぼ同じです。違いは時間で、電気ケトルはやかんより約2分早く沸きます。
電気ポットの1日・1年の電気代(メーカー公表値から計算)
| 製品(タイプ・容量) | 1日の消費電力量 | 1日の電気代 | 年間の電気代 |
|---|---|---|---|
| タイガー PIG-H300(VE・3L) | 0.55kWh | 約17円 | 約6,200円 |
| 象印 CV-GC22(VE・2.2L) | 0.65kWh | 約20円 | 約7,300円 |
| 象印 CV-GC30(VE・3.0L) | 0.75kWh | 約23円 | 約8,500円 |
| 象印 CV-GC40(VE・4.0L) | 0.87kWh | 約27円 | 約9,800円 |
| タイガー PDR-G220(マイコン・2.2L) | 1.05kWh | 約33円 | 約11,800円 |
| タイガー PDR-G300(マイコン・3L) | 1.21kWh | 約38円 | 約13,600円 |
| タイガー PDR-G400(マイコン・4L) | 1.45kWh | 約45円 | 約16,400円 |
VE電気まほうびん(真空断熱の内容器で保温の電気を減らすタイプ)は、同じ容量のマイコン式より1日あたり約12〜21円安く、年間では約4,500〜7,400円の差になります。タイガーはPIG-H300とPDR-G301の比較で、年間約6,200円と約13,600円、3年で約22,200円の差と公表しています。
1日に何L使うならポットが得か
電気ケトルで1Lを沸かす費用(約3.35円)を基準に、ポットの1日の電気代と同じになる湯量を計算しました。
| 比べるポット | ポットの1日の電気代 | 電気ケトルで同じ金額になる湯量 |
|---|---|---|
| VE・3L(PIG-H300) | 約17円 | 1日約5.1L |
| VE・2.2L(CV-GC22) | 約20円 | 1日約6.0L |
| マイコン・3L(PDR-G300) | 約38円 | 1日約11.2L |
1日に使うお湯がこれより少なければ、電気ケトルで都度沸かすほうが安くなります。カップ1杯ずつ沸かす場合は1回約0.73円なので、VE・2.2Lのポットと同じ金額になるのは1日約27杯です。
電気ケトルの年間額の例は次のとおりです(公表値×回数で計算)。
- カップ1杯を1日4回:約1,070円
- 1Lを1日2回:約2,450円
- 1Lを1日3回:約3,670円
一方で、家族が多く1日に何度もお茶をいれる家庭や、乳児のミルク作りで70℃前後のお湯をすぐ使いたい家庭では、保温できる便利さに電気代を払う考え方もあります。
ポットの保温の電気代を減らす方法
- 使わない時間はプラグを抜く:資源エネルギー庁は、2.2Lを沸かして1.2Lを使ったあと6時間保温する場合と、プラグを抜いて必要なときに再沸騰する場合を比べ、年間107.45kWh、約3,330円の節約になるとしています
- 保温温度を低めにする:同じく資源エネルギー庁は、低めの温度で保温し、必要なときに再沸騰させる使い方を勧めています
- 節電機能を使う:象印CV-GCシリーズには2時間操作がないと保温ヒーターを切る「省エネモード」、タイガーPDR-Gシリーズには最長6時間通電を止める「節電タイマー」があります(機種により名称と動作は異なります)
暖房器具と同じく、電気代は「消費電力量(kWh)×単価」で自分の契約に置きかえられます。計算の考え方は暖房器具の電気代の比べ方、湯沸かしと家事全体の光熱費は食洗機と手洗いのコスト比較も参考になります。
購入前に確認したいこと
- 1日に使うお湯の量:上の分かれ目(VEで1日約5〜6L)と比べます
- 仕様表の「1日あたりの消費電力量」:ポット同士は同じ自主基準で測った値なので、そのまま比べられます。ケトルにはこの表示がないため、1回の費用で比べます
- 容量:ポットは大きいほど1日の消費電力量も増えます。CV-GCシリーズでは2.2Lと4.0Lで年間約2,500円の差です
- 年間の電気代の表示の見方:家電全般の比べ方は統一省エネラベルの見方で整理しています
本体価格は販売店で異なるため、この記事では載せていません。
よくある質問
Q. 電気ケトルの電気代は1回いくらですか?
ティファールの公表値では、1Lを沸かして約3.35円、カップ1杯(140mL)で約0.72〜0.73円です(31円/kWh)。
Q. 電気ポットをつけっぱなしにすると1日いくらですか?
メーカーの公表値(23時間保温を含む自主基準)から計算すると、VE電気まほうびんで1日約17〜27円、マイコン式で約33〜45円です。
Q. ガスのやかんと電気ケトルはどちらが安いですか?
1Lを沸かす費用はやかん約3.36円、電気ケトル約3.35円で、ほぼ同じです。電気ケトルのほうが約2分早く沸きます。ガス代は契約と地域で変わります。