白熱電球 LED 電気代|蛍光灯との年間比較

家電の選び方 公式情報の確認日 最終更新日 公開日 執筆 トムシ

結論

54Wの白熱電球は年3,348円、7.5WのLEDは年465円(年2,000時間・31円/kWh)。1灯の差は年2,883円です。

日が短くなると照明をつけている時間が長くなり、白熱電球や蛍光灯をLEDに替えたときの電気代が気になります。資源エネルギー庁の交換例を31円/kWhで計算すると、年間2,000時間の点灯で、54Wの白熱電球は年3,348円、7.5Wの電球形LEDランプは年465円です。差は1灯あたり年2,883円でした。蛍光灯器具(68W)とLED照明器具(34W)の例では、年2,108円の差です。確認日は2026年10月23日です。

冬にかけて増える暖房の電気代は、暖房器具の電気代の比べ方にまとめています。

比較の前提

  1. 単価は31円/kWh(税込):資源エネルギー庁の「省エネ効果の算出根拠」が、金額換算に使っている電気の係数です。令和4年7月の全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価を引用しています
  2. 点灯時間は年間2,000時間:省エネポータルの交換例と、省エネ性能カタログの電球の目安が使う時間です。1日あたり約5.5時間に相当します
  3. ワット数は公表されている交換例:54W・12W・7.5W・68W・34Wは、資源エネルギー庁のページに載っている例です。販売中のすべての製品の平均ではありません
  4. 明るさはワット数だけではそろわない:選ぶときの明るさの指標は全光束(lm)です。カタログの60W相当の例は、後の節で別に並べます
  5. 契約の単価では再計算が必要:燃料費調整額や再エネ賦課金で、実際の単価は31円と違います。検針票の単価に置き換えて使ってください

同じページのコスト比較グラフは、2012年11月29日の経済産業省の資料をもとに、電気料金27円/kWh、白熱電球54W・購入価格の例100円、LEDランプ9W・購入価格の例2,000円で再計算したものです。この記事の試算は、その購入価格を使っていません。

1灯・1台の電気代

年間の電力量は「消費電力(W)×2,000時間÷1,000」、電気代はそれに31円を掛けた値です。1か月は年間を12で割って1円未満を四捨五入、1日は365で割って小数第2位を四捨五入しています。

交換例消費電力年間の電力量年間の電気代1か月1日
白熱電球54W108kWh3,348円279円約9.2円
電球形蛍光ランプ12W24kWh744円62円約2.0円
電球形LEDランプ7.5W15kWh465円39円約1.3円
蛍光灯器具68W136kWh4,216円351円約11.6円
LED照明器具34W68kWh2,108円176円約5.8円

資源エネルギー庁が掲載している節約額は、白熱電球からLEDへの交換で年間93.00kWh・約2,883円、電球形蛍光ランプからLEDへの交換で9.00kWh・約279円、蛍光灯器具からLED照明器具への交換で68.00kWh・約2,108円です。上の表の差額と一致します。

寿命の目安は、同じページの表で白熱電球が約1,000時間、電球形蛍光ランプが約6,000〜10,000時間、LED電球が約40,000時間です。

明るさをそろえたカタログの例

省エネ性能カタログ2025年版は、白熱電球60W相当の比較として次の例を載せています。年間の目安電気代は1kWhあたり27円で、有効数字3桁の表示です。右端は、この記事が年間2,000時間・31円/kWhで計算し直した値です。

例消費電力全光束エネルギー効率カタログの年間電気代(27円)2,000時間×31円
白熱電球54W810lm15lm/W2,920円3,348円
電球形蛍光ランプ12W810lm68lm/W650円744円
LEDランプ(昼光色)9.4W850lm90lm/W510円583円

カタログは、年間の目安電気料金を年間2,000時間(1日あたりの平均5.5時間)・27円/kWh・有効数字3桁で算出すると説明しています。比較表の注記は、1日5.5時間点灯した場合の金額です。2,000時間・27円で計算すると、54Wは108kWh×27円=2,916円、12Wは648円、9.4Wは18.8kWh×27円=507.6円です。掲載の2,920円、650円、510円は、この金額を10円単位で丸めた値と一致します。右端の583円は、18.8kWh×31円=582.8円を1円単位で四捨五入した値です。

比較表は、蛍光ランプを白熱電球の約4分の1の電力、LEDを蛍光ランプの約4分の3の電力と説明しています。12Wは54Wの約22%、9.4Wは12Wの約78%です。前の節の7.5Wは、省エネポータルの交換例で、この9.4Wとは別の例です。

電球の目安電気料金が27円/kWhなのは、統一省エネラベルの見方で整理している照明器具の前提(1日約5.5時間)と同じ考え方です。ラベルの金額は27円/kWh、この記事の主表は31円/kWhです。

カタログの同じ表には、製品価格の参考として白熱電球100円程度、電球形蛍光ランプ700〜1,200円程度、LEDランプ1,000〜3,000円程度が載っています。出所は照明器具等判断基準ワーキンググループの取りまとめで、2026年10月の店頭価格としては確認していないため、電気代の計算には使っていません。

試算例

次の表は、上の交換例を複数灯・複数年に伸ばした計算です。5灯は「各灯を年間2,000時間使う」という仮定で、家庭の平均灯数ではありません。

条件1年5年10年
白熱電球54Wを5灯16,740円83,700円167,400円
電球形LED 7.5Wを5灯2,325円11,625円23,250円
5灯を白熱からLEDに替えた差14,415円72,075円144,150円
蛍光灯器具68Wを1台4,216円21,080円42,160円
LED照明器具34Wを1台2,108円10,540円21,080円
器具1台を蛍光灯からLEDに替えた差2,108円10,540円21,080円

経済産業省のページは、一般社団法人日本照明工業会の試算として、蛍光灯シーリングライトをLEDシーリングライトに交換した場合の節約を年間約2,000円と紹介しています。使用条件によって変わるとされ、ポータルの68Wから34Wへの例(年2,108円)に近い水準です。

すでにLEDの場合、点灯時間を短くしたときの削減は次のとおりです。金額は資源エネルギー庁の掲載値(31円/kWhで換算)です。

見直し年間の電力量年間の電気代
7.5WのLED 1灯を、1日1時間短くする2.74kWh約85円
同じ見直しを5灯で行う(2.74kWh・約85円の5倍)13.70kWh約425円
34WのLED器具1台を、1日1時間短くする12.41kWh約385円
34WのLED器具1台を、1日1時間だけ50%に調光する6.21kWh約192円

5灯分の約425円は、約85円×5灯です。白熱電球からLEDへの交換(1灯で年2,883円)と比べると、LEDにしたあとの1時間短縮は小さいです。短縮や調光の効果は、消費電力が大きい器具のほうが金額に出ます。

照明のカバーの汚れで、1年間に明るさが5〜15%低下すると資源エネルギー庁は説明しています。掃除で明るさを保つ、という案内で、電気代の削減額は掲載されていません。

ランプの寿命と器具の交換時期

年間2,000時間で割ると、寿命の目安は次の年数になります。

種類寿命の目安年2,000時間で割った年数
白熱電球約1,000時間0.5年
電球形蛍光ランプ約6,000〜10,000時間3〜5年
LED電球約40,000時間20年

省エネ性能カタログは、ランプの寿命は製品によって異なり、使用環境や条件でばらつくとしています。経済産業省は、日本照明工業会の説明として、照明器具は設置から10年が適正交換時期、15年が耐用の限度だと紹介しています。長く使うと部品の劣化で破損・発煙・発火のおそれがあり、10年を超えている場合は器具ごとの交換も検討する、10年未満でも異常があれば使用を止めて交換する、という内容です。LEDランプの定格寿命が20年相当でも、器具側の時期とは別に見ます。

蛍光灯の製造・輸入規制

経済産業省は、水銀に関する水俣条約を受け、一般照明用の蛍光灯の製造と輸出入を2026年1月から順次規制し、2027年末までに終了する、と案内しています。規制の開始後も、今使っている蛍光灯の継続使用と、在庫の売買・使用は可能です。安全に点灯しているものを、すぐに交換する必要はない、とも説明しています。点かなくなったときにLEDへ替えるなど、計画的に進める案内です。

種類ごとの規制開始日(製造等の禁止)は、経済産業省の「水銀汚染防止法による各種ランプの規制開始日」です。水銀量と蛍光体の種類で日付が分かれます。

ランプ規制開始日対象の要点
電球形・30W以下・水銀5mg以下2026年1月1日水銀5mg超の30W以下は2018年1月1日から
電球形・30W超2027年1月1日すべて
コンパクト形・30W以下・水銀5mg以下2027年1月1日水銀量が多い一部は2018年1月1日から。残りは蛍光体の種類で2027年1月1日または2028年1月1日
直管形・環形などのハロりん酸塩蛍光体2027年1月1日すべて
直管形・環形などの三波長形蛍光体2028年1月1日すべて

2026年10月23日の時点では、30W以下の電球形蛍光ランプは製造と輸出入が規制されています。環形や直管の三波長形は、規制開始日が2028年1月1日です。非常灯、医療用、乗り物用など「特殊な照明用」の蛍光ランプは、この規制の対象外と説明されています。

破損がなければ、蛍光灯の内部の水銀が通常の使用で外に漏れることはなく、健康上のリスクもない、と経済産業省は説明しています。使い終わった蛍光ランプは、ガラスを割らないようにし、自治体の分別に従って出します。エアコンや冷蔵庫などの家電4品目とは手続きが違います。4品目は家電4品目の処分方法と費用の仕組みで整理しています。

替えるときに確認すること

  • 電球形:サイズと口金(E26、E17など)を確認し、電球形LEDランプに交換できます
  • 環形:LEDシーリングライトへの交換が案内されています。引っ掛けシーリングがある場合は、取扱説明書を見て自分で交換できることがあります。ない場合は工事が必要になることがあります
  • 直管:器具ごとの交換は工事が必要です。ランプだけの交換でも工事が必要になることがあり、不適切な取り付けで事故が起きることがあるため、取扱説明書の確認か、電気店・電気工事店への相談が推奨されています
  • 明るさと器具の条件:全光束(lm)、調光器への対応、浴室などの密閉型器具への対応を確認します。ダウンライトなどに断熱材施工器具対応の「S」マークがある場合は、対応するタイプを使います
  • 単価の置き換え:年間の電力量に、検針票の単価を掛けて読み替えます

よくある質問

Q. 白熱電球とLEDの電気代は、1灯でどれくらい違いますか?

年間2,000時間、31円/kWhで計算すると、54Wの白熱電球が3,348円、7.5Wの電球形LEDランプが465円で、差は2,883円です。1日あたりでは約9.2円と約1.3円です。明るさをlmでそろえたカタログのLEDの例は9.4Wで、同じ条件では583円です。

Q. 蛍光灯は、もう使ってはいけないのですか?

製造と輸出入が、種類ごとに2026年1月1日から2028年1月1日にかけて規制されます。使用の継続と、在庫の購入は続けられます。経済産業省は、安全に点灯している蛍光灯をすぐに交換する必要はない、と説明しています。

Q. 省エネラベルの電気代と、この記事の金額が違うのはなぜですか?

ラベルと省エネ性能カタログの目安電気料金は27円/kWhです。この記事の主表は、資源エネルギー庁の算出根拠と同じ31円/kWhで、年間2,000時間として計算しています。

Q. LEDにしたあとも、消灯時間を短くする意味はありますか?

金額は残ります。7.5WのLED 1灯を1日1時間短くすると年約85円、34WのLED器具では年約385円です。1灯の白熱電球をLEDに替える差(年2,883円)よりは小さいです。

出典(2026年10月23日確認)

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の商品・サービスの契約を勧めるものではありません。料金やプラン内容は変更されることがあります。記載は上記の「公式情報の確認日」時点のものです。契約前に必ず各公式サイトで最新の情報をご確認ください。